ポリープには、大きく分けて腫瘍性のものとそうでないもの(非腫瘍性)があります。非腫瘍性のポリープはがんとは無関係なので、放置していても問題はありません。しかし、腫瘍性のポリープは放っておくと、がん化する場合があります。当院では腫瘍性のポリープを切除する手術を行い、不必要なポリープ切除は行いません。
ポリープができても、最初のうちは自覚症状はありません。ただ、肛門近くにポリープができると、血の混じった便が出たり、粘液がついた便が出たりすることがあります。
ポリープが大きくなってくると、便潜血や鮮血便などの症状が現れることがあります。
大腸がんの9割は、腫瘍性のポリープが大きくなってがん化したものであると言われています。がんになると、周辺の臓器に転移して命にかかわる可能性がありますので、ポリープのうちに発見して切除することが大切です。当院では、内視鏡検査時にポリープが見つかった場合、腫瘍性か非腫瘍性かを判断し、腫瘍性のポリープのみをその場で切除しております。
検査前
ポリープが見つかった場合に同時に切除する旨とその費用について説明したうえで、あらかじめ「大腸内視鏡の説明と同意書」と「大腸内視鏡検査の費用について」の2つの書類にご署名いただきます。
内視鏡検査
鎮静剤を注射して、内視鏡検査を開始します。ポリープが見つかった場合は、拡大観察などを行い、切除すべきかどうかを診断します。
切除
大きさに関わらず腫瘍性のポリープは切除します。がんの疑いのあるポリープは、一括で取りきれる大きさのものについてはその場で切除しますが、一括で切除できなければ再発するリスクもがあるため、提携病院をご紹介し、そちらで入院・手術をしていただきます。
検査・手術終了
検査・手術の終了後は、しばらくベッドでお休みいただきます。手術後は出血を防止するために、飲酒や刺激物、激しい運動をお控えください。術後1週間程度は出血や痛みが出る可能性があります。その場合は、当院まですみやかにご連絡ください。
健康保険が適用できます。3割負担の方で20,000円前後です。
止血用のクリップを使用する場合は、1個当たり400円程度の費用(自費)が別途かかりますので、あらかじめご了承ください。